僕が通っていた「柏崎高校」は海のすぐ近くに会った。
僕はイチオー学校までいく。(しょぼい原チャリで。)
でも、大抵、授業に出席せずに、海岸に行き、タバコ(ハイライト、のちにセブンスター)を吸いながら、飽きもせず、海を眺め、波の音を聴いていた。
何もかもが挫折していた。
初恋の人とうまくいきそうになった時、高校の親友にとられてしまった。
勉強にもついていけない。
僕はこれから、どうなるのだろう? と海を見ながら、ボーっと、考えていた。
夕日が静かに海に沈んで行くのを見たら、バイクで海岸線を飛ばした。
今は、海から遠く離れた所で暮らしているけれど、今日のように気持ちのいい秋の午後、海を思い出しながら過ごしていると、まるで時間が止まったように感じる。
本当に、時間が止まればいいのに。