そこへ、ADHDでヒキコモリの息子がやってきて、僕らと一緒にタモリを観て笑った。
それがタモリなのだ。
明石家さんまやとんねるず、うっちゃんなっちゃん、ダウンタウン、爆笑問題、ナイナイという豪華絢爛さ、このタモリの番組以外では絶対に観ることができない奇跡的な組み合わせをこれまた、台本無視でハチャメチャにしてくれた。
最初から最後まで34年間にわたって、「いったい、これ、何をやってたの?」という疑問文だけを残して終わっていた「笑っていいとも」。
時代は常に流れていく。
流れさっていくものに気持ちを残しているようではオジンやオバンだ。
夢を語らなくなったら、それが老人の始まりだ。
過去を語り始めたら、それが老人の始まりだ。
老人でもいいけれど、夢を語っていたい。
老人でもいいけれど、バカな過去を笑っていたい。
まともに考えていたら、こっちが変になっちまう。
そんな世の中だから、軽くジャブを打ちながら、反省会なんぞはしない。
そして、どんなに辛くてもまた、いつもの明日がいつものようにやってくる。
誰がが「いいとも!」って言ってくれたおかげで。